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OLYMPUSの行く末 その参 [Camera]

日本産業パートナーズのもとでVAIOのように再建ができたとしても,その後はどうなるか.

完全復活しファンドからの投資も要らなくなり,独立できれば理想なのだが,今のカメラ業界の状況を考えると難しいだろう.カメラ市場は縮小するばかり.ついこの間まで右肩上がりで日本メーカーが席巻していたのに,スマホの登場であっという間に崩壊状態.OLYMPUSだけではない.数年前CASIOが撤退し,Pentaxブランドを有するRICOHも厳しい.二大メーカーとして君臨してきたNikonでさえ心配する声がある.ファンドとしても長期間保有するのは得策ではないと判断するのが自然だ.少しでも収益改善したら,何処かへ売却するだろう.

1.SONY

以前OLYMPUSは不祥事から財務悪化におちいりSONYと資本提携をしたことがある.ネットではSONYへ再譲渡を期待するコメントをみかけるが難しいだろう.前回資本提携したのはOLYMPUSの医療事業に触手を伸ばしたわけで,OLYMPUS本体から独立した赤字体質の映像事業には興味はないだろう.

2.Panasonic

同じフォーサーズ,マイクロフォーサーズの規格賛同メーカーとして吸収する可能性はあるかもしれない.現在PanasonicはフルサイズのLマウントシステムに注力しており,マイクロフォーサーズシステムが手薄になっている可能性がある.ただしカメラ市場縮小のなかPanasonicであっても(ほぼ同じ規模?の)映像事業部門を2つ持つほどの余裕があるとは思えない.

3.SIGMA

個人的な希望の譲渡先.あくまでも夢物語.SIGMAのレンズは純正メーカーレンズにも劣らない高性能なものとなったが,カメラについては話題性先行の印象がある.完成度もまだまだ荒削りな感じ.そこのテコ入れとしてOLYMPUSの技術は申し分ないものと思う.しかし企業規模を考えると,これはギャンブルかな.相乗効果でシェア拡大となるか,共倒れして退場となるか.

4.中国メーカー・韓国メーカー

また日本企業が安く買い叩かれるのか.もうこんなニュースはうんざり.

5.OLYMPUS

今回の譲渡はまだ正式には決定していない.9月30日までに正式契約の予定らしい.研究開発部門や技術特許などの譲渡範囲などで揉めれば不履行となることもありうる.

去年就任した社長は医療事業出身で,兎に角お荷物の映像事業を処分したくてしょうがない雰囲気がプンプンしていた.自分が社長に就任したのは映像部門を処分するためだと思っていたのだろう.これってAppleの元CEOマイケル・スピンドラーじゃないの.スピンドラーはAppleを他社に高く売り込むことを仕事としてCEOについたと言われている.結局売却できす責任をとって辞任.後任のアメリオは再建を目指し,ジョブズを復帰させ,今のAppleに至る.OLYMPUSのこんな奇跡的な復活劇が見てみたいものだ.Appleはジョブズを復帰させた.OLYMPUSでは…米谷美久氏となるのだが….このシナリオはダメだ.残念.

6.?

結局売却先が見つからず,業績も改善せず,技術などの切り売りをし,最終的に消滅か?これだけは勘弁してほしい.

タグ:OLYMPUS
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