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小笠原総活 [旅行]

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とうとう6回目を数える小笠原旅行.今回は世界遺産認定後初めての訪問.今までの小笠原とやや印象が変わった.

(去年あたりから少し変化を感じていたが)以前ののんびりした雰囲気がなくなってきている.いわゆる観光化が進み,都会並みとまではいわないが,沖縄などの他の観光地と変わリなくなった.以前から小笠原も観光地ではあったが週に約1便の船しか交通手段のない島では,みんなのんびりしていた.

前は来島者が自分からやりたいことをやり(逆に何もせずのんびりして)楽しむ感じであったが,現在は島の観光業者が積極的に接客に走り,主導権が来島者から島の観光業者に移ったようだ.遊ぶのではなく遊ばされているような感じが以前の島の印象とは違ってきた.

昨年同じ宿に泊まった方と帰りのおが丸でお会いした.その方はダイビング目的で,昨年は非常によかったので今回2度目の来島であったが,今回はあまりにも事務的な対応とスタッフの不慣れ(新人だったのか?)でもう二度と来ないと言っていた.

また昨年PAPAYAの聟島ツアーでご一緒した方と偶然島でお会いした.この方も小笠原には何回も来ているとのこと.しかしもうこれが最後といっていた.あまりにも観光客が多くのんびりできないと.以前の小笠原を知っている人はこの変化に戸惑っているのかもしれない.

島にはアルバイトの若者が増えた.彼らは都会育ちだろう.都会の感覚がどんどん島に持ち込まれてしまう.さらにのんびりした雰囲気は薄れてしまう.前述の昨年ご一緒した方が言っていた「島に年寄りがいなくなった」が印象的であった.

年寄りはどこへ消えたのか.約20年前初めて小笠原を訪れた時,二見港に到着し最初に目に入ってきたのが,今もある港のガジュマルの下のベンチに二人の老人が並んで座っていた.話をしているわけでもなく,二人ともただ港を眺めていた.そのときの光景は今でも忘れられない.何とものんびりした光景.これが私の小笠原の印象の出発点かもしれない.

どちらがいいとかいう問題ではないが,ただ個人的には日本で唯一のんびりできる楽園がなくなってしまったような感じが残念だ.

それでも小笠原には人を引きつける十分な魅力がある.
次回小笠原を訪ねるのは数年後,世界遺産の騒ぎが落ち着いてから行こうと思う.

タグ:小笠原
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