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ミラーレス戦国時代到来か Fuji X-Pro1発表 [Camera]

ついにFujiからミラーレスがでました.APS-Cサイズのセンサー.さらにファインダーを搭載している.

ところでミラーレス機の定義とは?
一眼レフからミラー(レフレックス)を除いたものとするなら,OLYMPUSのDigital PenやSonyのNEXがその代表だろう.しかしこの定義だとコンパクトデジカメもミラーレスになる.センサーサイズを比較的大型(1インチ以上)と条件を加えるとPENTAX Qは除外される.逆にSIGMA DPシリーズ,FujiのX100もミラーレスということになる.まあ通常1インチ以上のセンサー搭載でレンズ交換式をミラーレスというのが一般的かと思われる.PENTAX Qは特例扱いといったところだろう.

またそのコンセプトもいろいろだ.
1.一眼レフの完全代替
OLYMPUSやPanasonicは実質一眼レフの開発をストップしている.その代わりがミラーレスだ.よって交換レンズも14mmから300mm(35mm判換算600mm),さらに魚眼,マクロまでそろえている.今後もシステムとして拡張していくだろう.
2.一眼レフとの共存
SonyのNEXは一眼レフとセンサーサイズが同じ.マウントアダプタを使えばレンズが使え互換性がある.(他のミラーレスもマウントアダプタで一眼レフのレンズが使えるがセンサーサイズが違うことにより画角が変わり真の意味での互換性があるとはいえない.マイクロフォーサーズは一眼レフの開発自体が止まっており共存とはいえないので除く.)一眼レフシステムとの共用でサブカメラという使い方が考えられる.
3.一眼レフとは別カテゴリー
Nikon 1やPENTAX Qは一眼レフとは別システムだ.一部では(私も)センサーサイズを小さいことから失望した意見も多いが,これはこれ.一眼レフの代わりになるシステムではないし,むしろレンズ交換式高級コンパクトデジカメと考えた方がいい.いやコンデジと一眼レフとの中間の新たなカテゴリーのカメラを考えるべきだろう.
4.レンジファインダー機的
今回のFujiのミラーレスはいわゆるミラーレス一眼と呼ばれるものとは別で,どちらかというとレンジファインダー機的な存在だ.CONTAX Gのデジタル版といったような感じだ.Fujiも一眼レフのように膨大なシステムを構築する気はなく,数本の単焦点レンズ(1本ぐらいは標準ズームを出すだろう)でスナップ専用機のような位置づけをしているのではないだろうか.(今後魚眼や超望遠レンズが出てくるとは思えない.)

これほど各社でコンセプトが違うミラーレスを一緒に扱うのには無理があると思うが…

さて今回のFujiのカメラは非常に興味はある.噂の有機三層式センサーではなかったが,新設計のセンサーでローパスフィルタレスで高解像力をうたっている.レンズもFUJINONブランドできっと期待できるものであろう.

ただ気になるのは手ぶれ補正機構が搭載されているか.個人的には必ずしも必要とは感じないが,現在では搭載が当たり前な感じだ.APS-Cサイズセンサーだしスナップ専用カメラと考えれば,ちゃんとホールディングすれば問題ないだろう.たとえブレたとしても味のうち.

もう一つ,今後レンズの充実がどこまではかられるか.スナップでも時には超広角や望遠での撮影を楽しみたい.今回3本,今後3年以内に9本を発表するという.はたしてどんなレンズが出てくるだろう.そう考えるとむしろレンズがそろっているマイクロフォーサーズ規格でカメラを出すという選択肢もあっただろう.それでもOLYMPUSやPanasonicと十分張り合い,ボディ,レンズとも売れたと思う.

興味津々ではあるが,またレンズも充実していないし,あえてマイクロフォーサーズから乗り替える必要性も感じない.まあ今回は様子見となりそうだ.

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