PENTAX Q発表

正直言って残念，というより人を馬鹿にしたようなカメラだ．さんざん期待させておいて，とんだおもちゃカメラだ．（もっとも初めから購入するつもりはなかったけれど）

センサーサイズは噂通り1/2.3型CMOSセンサーで1200万画素．いわゆるコンパクトデジカメサイズ．一眼レフのサブカメラとしてはあまり魅力的には見えない．やっぱり高級レンズ交換式トイカメラだ．

本体はマグネシウム合金を使用しているようだが，何ともデザインがチープだ．一眼レフ（EVF内蔵ミラーレス）スタイルでもなく，ミラーレススタイルでもない．コンパクトデジカメスタイルとも違う．強いていうなら一眼レフとミラーレスの中間のような感じ．それで格好いいなら納得するが，何とも中途半端．唯一気になったのがストロボのアップ時のギミック

小型センサーの割に大きい．横幅こと短くなっているが，高さ．幅ともNEX-C3と比較して数mm小さいだけ．もちろんレンズは小型でトータルで見ればコンパクトなシステムだが．期待していたのは大きさもデザインもAuto110のようなデジカメ．全く期待を裏切られた感じだ．

このサイズならレンズを装着するとポケットには入らない．普通のコンパクトデジカメの方が薄く，レンズも小さく収納でき携帯に便利だ．マウントもセンサーサイズの割には大きく見える．マウント外形は約41mm程度か．Auto110はその半分ぐらいだろうか，光学的にAuto110の大きさまで小さくできないにしても，もう少し小さくできなかったのだろうか．どうせトイカメラと割り切って…

レンズは単焦点と標準ズーム，その他にユニークレンズシリーズなるものがある．魚眼風やトイカメラ風に写るらしい．こういった効果はアートフィルターで可能だし，わざわざ交換レンズにする必要があるだろうか．

中途半端なデザイン，大きさもそれほど小さくもなく携帯性もいまいち．画質はコンパクトデジカメそのもの．トイカメラとして遊ぶにはレンズ込みとはいえ7万円は高すぎ．これならXZ-1のような1/1.6〜1.8型センサーのコンパクトデジカメの方が格好いいし，コンパクト，画質も十分でオールインワンで便利だ．

このカメラはたして売れるだろうか．前述の通りいわゆるトイカメラとしてしか魅力を感じない．しかし7万円は高い．さらに本格的なシステムカメラとして今後も新レンズやアクセサリーを継続して開発販売していくようには思えない．（今回発売分でシステム完了ではないだろうか）

初心者がコンパクトカメラ卒業としてレンズ交換のできるミラーレス一眼？のPENTAX Qを購入したら，できあがった写真の画質を見て『一眼ってコンパクトカメラと変わらないんだ』と勘違いしそう．

まあマイクロフォーサーズユーザーとしては30日を楽しみに待とう．

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