Canonのミラーレスは無し？

デジカメinfoから．

Canonはミラーレスシステムを発売する気はないらしい．正確には発売する必要はないと考えているようだ．デジ一眼とコンパクトカメラが売れており中途半端なミラーレスを発売する必要はないと考えているようだ．

もちろん研究はしているだろう．しかし製品化されないと残念だ．

ところでミラーレスカメラの魅力とは何だろう．あらためて考えるとコンパクトということに尽きると思う．それ以外の性能面ではやはり現時点では一眼レフにかなわない．多くのユーザーがコンパクトということで購入していると思う．逆にいうとコンパクトであればミラーレスにこだわる必要はなくコンパクトな一眼レフでも十分だ．

現在ミラーレスカメラはマイクロフォーサーズシリーズとSonyのNEXがある．（海外ではSamsungもある）マイクロフォーサーズはセンサーサイズも小さく，その分レンズもコンパクトにできシステムとして非常に小型化に成功している．逆に小型センサーがゆえ画質に限界がある．ただしこの点についてはPanasonicのセンサーの性能の問題で，もし他社製の高性能センサーを使用すれば問題は改善する．

一方SonyはAPS-Cサイズのセンサーを使用しており，どうしてもレンズが大きくなってしまう．現在のところマイクロフォーサーズよりSonyの方が人気があるようだが，18-200mmズームレンズなどとてもコンパクトシステムとは言い難い．Sonyの人気はやはりブランドイメージが大きいだろう．しかし今後レンズのラインナップがそろってくると，Sonyの人気が続くか疑問もある．

ミラーレスシステムも必ずしも安泰ではないと思う．コンパクトのため画質をある程度犠牲にするか．中途半端なコンパクトシステムとするか．どちらにしてもミラーレスブームが落ち着いたときどうなるか．そう考えるとCanonが直ぐミラーレスに参入しないのは正解だろう．

もしCanonがコンパクトシステムに参入する場合，センサーサイズはやはりAPS-Cサイズだろう．さらに小さなフォーマットを採用するとは思えない．すでにフルサイズ，APS-H，APS-Cを3種類のフォーマットがあり，これ以上拡大するのは得策ではない．（ただAPS-Hサイズのセンサーは今後なくなるような気がする．）

APS-Cセンサーを採用する場合，ミラーレスでいくらコンパクトなボディを作ってもレンズは現行システムとそれほど変わらない．ならコンパクトな新EOSシリーズとして現行のレンズ資産を活用できるシステムの方がいいと思われる．そうなるとSonyのα55/33がいいヒントとなるのではないだろうか．

一方Nikonはさらに小さなセンサーによるシステムを開発している噂がある．一眼レフの代替システムではなく，全く新しいカテゴリーのシステムを考えているようだ．ここまで思いっきりやればカメラシステムのラインナップとしてもすっきりするし，面白いカメラができるだろう．

Canonは直ぐにはミラーレスシステムを出さないようだが状況が変われば出さないわけにはいかなくなるだろう．そのとき一体どういったシステムを出してくるか楽しみだ．できれば早く見てみたいものだ．

タグ：ミラーレス Canon