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フルサイズFoveonは望めそうにない? [Camera]

CP+目前になって非常に残念なニュース.ネットではSIGMAから新しいカメラfp L発表の噂が上がっていた.一部ではフルサイズFoveon搭載ではないかと期待する声もあったが,SIGMAとしてはCP+前に期待が大きくなりすぎる前に火消しに走ったのではないか.

とにかくフルサイズFoveonの開発は白紙になったようだ.結構深刻な問題が発生したのだろう.さらに製造委託していた会社とも契約を解消したとのこと.APSサイズのセンサーも生産終了しているのかな?

現在研究開発を進めているといっているが,正直SIGMAの会社規模でゼロからの開発となると大変だろう.3層構造のセンサーの肝となる特許をSIGMAが握っているといった噂があるが,特許期限が切れれば大手他社からも3層センサーが出てくるだろう.そうなるとSIGMAにとってアドバンテージを失うわけで,多額の開発費をかけてまで開発発売までこだわる必要はあるだろうか.もちろん損得勘定だけでなく,山木社長の野望を貫く姿勢は頼もしいし,期待したいのだが,会社の経営が傾いてしまっては本末転倒だ.

Foveonを始めて使った時の衝撃は今でも忘れない.今までの写真が霞がかかっていたもののように思えた.当時はローパスフィルター搭載が当たり前であったせいもある.しかし最近のベイヤー式はローパスフィルターレスが多くなり,高画素化が進んだせいもあり,解像感がグッと良くなった.Foveonが2000万画素×3とベイヤーの6000万画素ではどちらの解像感が上だろう?その差はどの程度なのか?(もちろんFoveon6000万画素×3との比較ならもちろんFoveonがいいに決まっている)さらにSONYなどからのピクセルシフトマルチ撮影といった技術も出てきた.現状でのFoveonへの期待は薄れつつある.

それでも山木社長の夢を共有したい気持ちも残っている.フルサイズへのこだわりはわかるが,まずはAPS-CサイズのLマウントカメラやdpシリーズ後継機を出すべきでは.過去のFoveonカメラはAF性能,操作性,書き込み時間など我慢を強いられるカメラだった.まずはその点の改良を優先すべきだろう.また発色もちょっとクセがある.この点の改良もお願いしたい.

フルサイズ化については自社開発にこだわらず,他社(SONY?Canon?)と共同でFoveonの開発をする方向に舵を切ったらどうだろう.カメラ市場はさらに減少するだろうし,自社のみでは数が出ず量産効果が出ないだろう.(結局販売価格が上がるだけでユーザーとしては困る)他社カメラにも搭載すれば,量産数も多くなりコストダウンにつながる.

まあ,あれこれ言ってもしょうがない.とにかく気長に待つこととしよう.

タグ:SIGMA
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